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仕事から帰宅すると妻は食事の

支度をととのえていた。

僕は彼女の手をにぎり

 

「話があるんだ」

 

と切り出した。

妻は何も言わず席についた。

その目は苦痛に満ちていた。

 

ふと、僕はどう切り出したら

いいのか分からなくなった。

でも言わなければならない。

 

「離婚したいんだ」と。

 

僕は冷静に、その言葉を口にした。

妻は大したリアクションも見せず、

ただ静かに聞き返した。

 

「どうして?」

 

その問いに敢えて答えないでいたら、

妻はとうとう怒りをあらわにした。

彼女は箸を投げ散らかし叫んだ。

 

「あんたなんか、男じゃない!!」

 

その夜、その口論のあと

僕らはとうとう一言も言葉を交わさなかった。

妻のすすり泣く声がかすかに聞こえた。

わかっている。

どうして僕らがこうなってしまったのか、

妻はその理由を知りたがっているのだ。

でも僕は、彼女を納得させられるような

説明をとうてい与えられるはずはなかった。

 

それもそのはず。

僕が離婚したかった本当の理由は・・

 

 

次のページに続きます…

・・・
・・



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